本木雅弘さん出演のLIXILテレビコマーシャル、「後輩の浴室リフォーム編」ご存知ですか。
浴室のリフォームをした後輩の自宅を心配して見に行くと、そこには内窓がついていて、
ほっと一安心・・・
というストーリーのあのCM。
https://www.lixil.co.jp/comfortable/
「せっかくお風呂のリフォームをしたんだから、さらに快適に」という、本木さんの
願いが実現されていて、ほっと一安心。という展開です。
ここでの快適とは、お風呂の断熱性の向上をさしています。
駒ヶ根市のI様のお宅で、お風呂をユニットバスに取替えるリフォームをしました。
合わせて、内窓の設置と、リモコンでお湯はりのできるボイラーの取替を行いました。
(左の写真が改修前 → 右の写真が改修後 です)
お風呂をユニットバスにリフォームするにあたって、現場調査の際に確認させて頂く事項が
色々あります。
その中で重要なポイントは、既存の窓の扱いと、現状の給湯方式です。
お風呂の熱損失の要因は、冷たいタイルと大きな窓(シングルガラス)です。
出来れば、窓を断熱窓に取替えて、なるべく小さい窓をおすすめします。
ですが、
窓を変えるということは、外壁も修理しないといけませんし、窓の費用も掛かります。
それに、小さくすると、暗くなるし、景色を楽しんでいるのならば、少し寂しくなります。
ここでの窓を取り替えるかの選択は非常に重要になります。
加えて、ボイラー。
既存のままでは、浴槽にリモコンのスイッチ一つで、お湯をためる機能のないものがあります。
ここも費用対効果を考える必要があります。
今までの給湯器を何年使ってきたか、水栓でお湯が溜まるのを待っていることが出来るのか・・・
ここでも選択が迫られます。
I様のお宅では、窓はそのままで浴室完了後に内窓を付けることにしました。
給湯器は、ボタン一つでお湯が張れて、追い炊きも出来るフルオートタイプの
ボイラーに取替えることにしました。
ユニットバスの4周に手すりがまわるサポートパックをオプションに付け、
脱衣室にも手すりを設置して、高齢者にとっても優しいお風呂の改修に努めました。
いよいよ工事開始です。
建物の構造上、少しめずらしいお風呂の形でした。
まずは、周囲のタイルを解体。
結構しっかりとついていて、解体の大工さんもかなり重労働でした。
浴槽を二人で必死になって窓から搬出。
ここで窓が解体されていると、大きな浴槽の搬出も楽なのですが、そのままとなると
解体物の搬出がかなり大変になります。
I様のお宅は、下の階が鉄骨造のため、解体すると床下のデッキスラブ(コンクリート)が表れました。
そのため、土間上にコンクリートを打つ作業は省略できます。
ユニットバスで隠れてしまう内部に断熱材を新しく入れて、解体作業は完了します。
解体中に、電気の配線切替と、給排水給湯の配管をやり替えます。
解体から、ユニットバス取付までに、おおよそ4~5日くらいです。
そして、いよいよユニットバスの設置です。
ユニットバスは、パーツを運び込んで、内部での組み立て作業になります。
組立には、丸一日がかりです。
既存の窓の内側にユニットバスの窓枠が取付られます。
内窓はmm単位で測って、工場で製作したものを取付けます。
ユニットバス工事が完了してから、窓枠の内々の寸法を図って、発注をします。
その間、およそ10日ほど。
内窓が出来てきたので、取付作業に入ります。
取付時間はおおよそ一時間。
あっという間に断熱窓が完成しました。
あたたかいユニットバスと断熱窓の新しいお風呂が完成しました。
内窓なので、遮音効果もあり、外の音も少し気にならなくなるかもしれません。
何より、ボタン一つでお湯が貯められて便利なお風呂になりました。
I様、お世話になりました。
ありがとうございました。