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36年ぶりの西駒登山

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いつも見上げている中央アルプス。

最近は弊社で千畳敷での工事も行っているため、より身近に感じるようになりました。

その目の前の山に登ってきました。

上りも下りも全行程歩いて・・・。

息子の中学登山の保護者ボランティアとして、登山に同行しました。

朝、四時半に学校集合。

これから登る山はくっきりと見えていました。日本晴れ。

バスに乗って、北御所まで移動。

そこから登山道を歩き始めます。

延々とこのような景色です。

森の中をひたすら歩きます。

視界もひらけず、一列になって進みます。

数時間歩いて、登山道にも岩がではじめ、まわりの木々も背が低くなり、

いよいよ「森林限界」に近づいてきました。

「やっと」の瞬間。

上には雄大な山の斜面と、下には小さく見える私たちの町。

視界は開けましたが、目指す場所はまだまだです。

中岳へ続く稜線をひたすら上へ上ります。

一部には残雪も見られます。

みんな頑張って歩いています。

宝剣岳に千畳敷カール、ホテルもいつもと違った景色で見えました。

弊社にて工事している部分もはっきりとみることが出来ました。

感動です!

七時間かけて、とりあえず山荘に到着(ほぼスケジュール通り来れました)。

一休み後、西駒山頂にアタック。

頂上見えていましたが、そのうちガスが・・・

残念。山頂はガスで、まわりの景色を楽しむことはできませんでした。

頂上でみんなで校歌を合唱。自分も歌いました。

ちょっと幸せな気分を味わうことが出来ました。

 

二日目。

朝四時、山荘の外へ出た瞬間、この登山一番のご褒美をいただきました。

闇が明けるちょっと前の暗さの中に東の空が少し赤みを帯びて、

中岳のシルエットがくっきりと浮かび上がり、その上空に月と

明けの明星ととてもきれいなコントラストでとても感動しました。

雲海が広がる中でのきれいなご来光も拝むことができました。

昨日は山頂から見ることが出来なかった景色もばっちり!

御嶽山、北アルプス、南アルプス、かすかに富士山と360°のパノラマを

楽しむことが出来ました。

この登山一番の危険地帯「馬の背」突入前。

ここからは一切私語禁止でした。

聖職の碑の記念碑前で小休止。

ガイドさんから悲惨な事故のお話を聞きました。

自分も映画を見ましたが、なんでこんなにまでして山に登るのか

疑問に思っていました。

遭難があっても、数か月後には記念碑を建て、登山も続けられたそうです。

一緒に同行していた伊那市出身の二十代の先生とそんな話をしていたら、

その先生のおじいさんがこんなことを言っていたとのことでした。

「山に登るの楽しみだね。」

先生の話では、昔は山登りが行楽で、一大イベントだったのではないか

とのことでした。

楽しいことが少なかった昔は、山に登ることが、今でいうと旅行やディズニーランドに

行くことと同じだったのかもしれません。

先生のこのお話が、とても心に残りました。

重要文化財の石室も見ることが出来ました。

こまくさも小さく頑張って咲いていました。

色々な体験をしながら、無事下山。

無事に全行程を終了することが出来ました。

子供たちは、とても元気で、下山は飛び跳ねながら帰る子供もいるほどです。

自分の中学時代の登山は残念ながらほとんど記憶がなく、今回山に登ろうと

思ったのも、昔の記憶が少しでも蘇ればよいかなと思って参加しました。

ですが、ほとんど目にする景色は、真新しいもlのばかりで、天狗岩の存在と

大きさが唯一思い出と合致するものでした。

現在、中学登山で上り下りの全行程を歩きで行うのは、我が母校だけに

なってしまっています。

そのことに関して色々な議論がありますが、同行する先生のことを想うと

色々言える立場にはありません。

ただ、やはり素晴らしい行事です。

続いて行ってもらうことを願うのみです。

今回、一緒に素晴らしい体験をさせていただくことが出来ました。

先生はじめボランティアの方々、本当にありがとうございました。

感謝です!!